1年365日、Fikaを楽しむスウェーデンには、おいしくて簡単に作れるお菓子がたくさんある。
Fika菓子レシピの聖書「SJU SORTERS KAKOR」
そんなお菓子のレシピが300種類以上も掲載されている「SJU SORTERS KAKOR/シュウ・ソテシュ・カーコル」。1945年に刊行されて以来、約10年ごとに改訂版が出版されてきた。
一家に1冊は必ずあるというこのレシピ本、スウェーデンでは聖書の次に売れているというのだから驚きだ。お菓子を作ることが、いかに日常的なことなのかがわかる。
「SJU SORTERS KAKOR」とは、「7種類の焼き菓子」という意味。
その昔、スウェーデンには7つのお菓子でお客さまをおもてなしする習慣があったことからつけられたタイトルだ(7種類のお菓子や、Fikaの歴史については、また別の機会に)。
スウェーデンのチョコレート菓子=ココア味
300種類もあれば材料や工程が少々煩雑なお菓子もあるけれど、それはプロに任せるとして、家庭で作られるFika菓子はいたってシンプル。
面倒くさがりな私もスウェーデンのお菓子を知って、お菓子作りが好きになったくらいだ。
なかでも、お菓子作り初心者におすすめしたいのが、チョコレート菓子。
チョコレート菓子を作るのは大変なイメージがあるけど、チョコレートと名のつくスウェーデン菓子の大半は、なんとチョコレートではなくココアパウダーを使用している。湯煎なんて面倒くさい作業はない!
さらに、夏にオススメなのが、オーブンを使わないチョコレート菓子「Chokladbollar/ショクラードボッラル」(チョコレートボール)だ。
5種類の材料を混ぜて丸めて、最後にまわりにココナッツフレークをまぶしてできあがり。
たったこれだけの材料と工程だけど、シャリシャリとした食感の、おいしいチョコレート菓子ができる。簡単なので、7坪ハウスのFikaにもよく登場する。
濃いめのコーヒーを入れることで、ちょっと苦味のある大人の味になっておいしいけど、暑くてコーヒーを入れるのも面倒という人はなくてもOK。
しかも、小麦粉を使わないグルテンフリーだし、健康にもいいオートミールを使用と、いいことづくしのショクラードボッラル。
夏のFikaのおともに、ぜひ作ってみてください!
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もっと詳しく、スウェーデンのお茶文化・Fikaを知りたいという方は、
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