10月26日(土)は「プリンセストータ(Prinsesstårta)でFika」でした。

10月26日(土)は「プリンセストータ(Prinsesstårta)でFika」でした。

スウェーデン独特のトラディショナルなケーキ「プリンセストータ (Prinsesstårta)」は、もともと「グローントータ(Gröon tårta)/グリーンケーキ」という名前でした。プリンセスケーキになった理由とは?

年間、50万個も売れているお菓子「プリンセストータ (Prinsesstårta)」

スウェーデンでもっとも売れていると言われるお菓子「プリンセストータ(Prinsesstårta)」は、日本はもちろん他の北欧諸国でもあまり見られないケーキです。

プリンセストータ は、日常のFika菓子というよりも、誕生日や母の日などのお祝い、洗礼式や卒業式などちょっとかしこまったイベントのときに食べられるケーキです。

誕生日や母の日に食べられる、カラフルなPrinsesstårta

国中がお祝いムードでいっぱいだった、2010年のヴィクトリア皇太子の結婚式の際には、金色の王冠が飾られた真っ白なプリンセストータが販売され、2012年、エステル王女が誕生した際には、かわいらしいピンクのプリンセストータがケーキ屋さんに並びました。そして、街中のプリンセストータがすべて売り切れてしまったそうです。

白いケーキはヴィクトリア皇太子の結婚式の日に、
ピンクのケーキはエステル王女が誕生した日に、
街のケーキ屋さんで販売されたPrinsesstårta

プリンセスたちが大好きだった「グローントータ(Gröon tårta)/グリーンケーキ」

プリンセストータがいつ誕生したのかは定かではありませんが、1929年に発売された「Prinsessornas Kokbok/プリンセスの料理本」にはすでに「グローントータ(Gröon tårta)/グリーンケーキ」という名前で登場していました。
著者は、花嫁学校のようなスクール「husmoderskola」の先生。この学校にはプリンセスたちも通っており、彼女たちがグリーンケーキが大好きだったことから、のちに「プリンセストータ」と呼ばれるようになったのだとか。

1929年に出版された「Prinsessornas Kokbok」

ちなみに、スウェーデン語で「ケーキ」を表す言葉は「カーカ(kaka)」と「トータ(tårta)」の2種類あります。
カーカは、デコレーションされていない素朴なケーキのことで、クッキーも含みます。例えば「ソッケルカーカ(Sockerkaka)」はシンプルなスポンジケーキ、「ペッパルカーカ(Pepparkaka)」はジンジャークッキーのことです。
トータは、デコレーションされたケーキのこと。「プリンセストータ(Prinsesstårta)」や生クリームがデコレーションされた「グレッドトータ(Gräddtårta)」などがあります。

マジパンをきれいに成形するコツ

今回も、講師の見瀬理恵子さんのデモンストレーションからスタートです。こちらは、最後にみなさんで試食します。楽しみ^^

まずは、見瀬さんが焼いてきてくれたスポンジを3枚にカットします。スポンジから作るのが面倒な方は、市販のスポンジケーキでもOKです。

1段めにはラズベリージャムと、生のラズベリーをさっと湯に通しフォークで潰したものをのせます。
2段めには卵をたっぷり使ったバニラクリームと、生クリームを塗ります。お好みでバニラクリームだけでも、生クリームだけでもOK。

3枚めのスポンジを重ねたら、その上に生クリームをこんもりのせて、ドーム状に形を整えます。

薄くのばしたマジパンを、スポンジケーキの上にかぶせたら、スポンジにしっかり密着させて、はみだした部分をカット。
きれいに成形するには、大きめにマジパンをのばすことがコツなのだそうです。

最後に粉砂糖でお化粧をしたら完成! 午前中の回はエディブルフラワー、午後の回はマジパンで作ったお花を飾りました。

みなさん、はじめてのマジパンとは思えないできばえ!

みなさんには、カップケーキサイズで作っていただきました。
ちなみに、1人サイズのケーキは「プリンセストータ(Prinsesstårta)」ではなく、「プリンセスバーケルセ(Prinsessbakelse)」と言います。

マジパンでお菓子を作るのはもちろん、見るのも初めてという方ばかりでしたが、みなさん、本当にマジパンの扱いが上手でした。
サイズも見た目もかわいい、プリンセスバーケルセの完成!

午後の回では、マジパンのお花づくりにも挑戦。「子どもの頃の粘土あそびを思い出す」と楽しそうにマジパン花を作っていらっしゃいました。しかも上手!

私もみなさんと一緒に試食させていただきました! 
バニラクリームとジャムの甘さの中に、生ラズベリーの酸味がアクセントになって、とても美味でした。ごちそうさまでした^^

もちろん、できたても美味しいのですが、2、3日置くと味が馴染んで、さらに美味しくなるので、ぜひお試しを!

最後にFikaを楽しんでいただき、集合写真を撮って、ワークショップは終了。
みなさん、お疲れさまでした。

午前の回のみなさん
午後の回のみなさん
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