今日はクリスマス・イブ。
「メリー・クリスマス」は、スウェーデン語で「God Jul!」(ゴー・ユール!)といいます。
7坪ハウスでは、ひと足お先にスウェーデンのクリスマスパーティーを開催しました^^
「Jul/ユール」(クリスマス)の飾り付け
さあ、飾り付けからスタートです。
11月のワークショップ「クリスマスを待つAdvent(アドベント)」でも紹介した、「アドベントキャンドル」と「アドベントスター」(Adventsstjärna/アドベンツシェーナ)は欠かせません(実際にはアドベントからクリスマスまで、ずっと飾られています)。
スウェーデンからはるばるやってきた、アドベントスターとキャンドルスタンドのろうそくに火を灯せば、7坪ハウスもぐんとスウェーデン風のクリスマス感が高まります。
中央に敷いた、真っ赤なテーブルセンターの上にも、サンタやオレンジなどをディスプレイ。
取り皿の上には、講師であり、今回のパーティーのお料理を全部作ってくださった見瀬さん手作りのクリスマス飾りを置いて。
今回は革に「God Jul」(メリークリスマス)と書かれた飾りですが、ナプキンを素敵に整えたり、ホームパーティーの参加者の名前をアイシングしたジンジャークッキーが置かれていたり、テーブルセッティングもおしゃれに飾るのがスウェーデン流。
スウェーデン流・クリスマスパーティーのお料理
さて、スウェーデンのクリスマスでは、いったいどんなものが食べられているのでしょうか?
絶対に欠かせないクリスマス料理が「Julskinka(ユールシンカ)」と「Inlagd sill(インラグド・スィル)」。
「Julskinka(ユールシンカ)」は、ボイルした豚肉にマスタードと蜂蜜を混ぜたペーストを塗り、パン粉をつけてオーブンで焼いたハムです。「Inlagd sill(インラグド・スィル)」は、ニシンの酢漬け。復活祭や夏至祭などのイベントでも食べられますが、クリスマスにも欠かせない料理です。
これらはホームパーティーでも数種類準備するのが普通ですが、レストランに行くと、クリスマスハムとニシンの酢漬けだけでも、こんなにたくさんの種類が食べられるそうです。
その他にも、定番の「ミートボール」(Köttbummar/ショットブッラル)、アンチョビ入りポテトグラタン「ヤンソンさんの誘惑」(Jansssons frestelse/ヤンソンス・フレステルセ)、「レッドビーツのサラダ」(Rödbetssallads/ロードベーツサラッド)、「サフランパン」(Lussekatter/ルッセカッテル)、「スパイス入りホットワイン」(Glögg/グロッグ)など、たくさんの料理がテーブルに並びます。
スウェーデンの「Jul」(クリスマス)のお話
テーブルいっぱいに並んだ料理を食べながら、楽しい「スウェーデンのクリスマス」のお話をたくさんお聞きしました。
スウェーデンではクリスマス・イブの朝に、伝統的な朝食「ミルク粥」(Risgrynsgröt/リースグリーンスグロート)を食べる習慣があるそうです。
もともとは、土地を守ってくれる妖精・トムテへのプレゼントとして、クリスマス・イブの朝に庭に置いておいたのだとか。そのため、「クリスマス粥」(Julgröt/ユールグロート)、「トムテ粥」(Tomtegröt /トムテグロート)とも呼ばれています。
クリスマスにはハムが欠かせないと書きましたが、ハムがクリスマスのメイン料理になり、その材料となる豚(Gris/グリース)がクリスマスのアイコン的な存在になったのは、北欧ならではの理由がありました。
寒い北欧の国・スウェーデンでは冬は家畜を育てられないため、その前に屠殺し、ハムにしたり、ソーセージにしたり、血でスープを作ったり、余すことなく食べたそうです。
豚はクリスマスツリーの飾りや、やはりクリスマス時期によく食べられるFika菓子・ジンジャークッキー(Pepparkakor/ペッパルカーコル)の型にもなっています。
お話はどれも興味深く、何よりも料理が本当においしく、ご参加くださったみなさんにもとても喜んでいただけました。
こんなにいろいろな種類のスウェーデン料理を堪能できる機会はそうそうないため、私もみなさんと一緒に楽しませていただきました。
はやくも来年のクリスマスが楽しみです。