7坪ハウスの家具はほぼ造作。小さな家の床面積を最大限に利用するには、置き型家具の断捨離が必須!?

7坪ハウスの家具はほぼ造作。小さな家の床面積を最大限に利用するには、置き型家具の断捨離が必須!?

***なぜ、小さな7坪ハウスを建てようと思ったのか。その理由はコチラの記事をご覧ください。

時々「◯◯(テレビや雑誌)を見たんですけど、キッチンや洗面台など、造作家具の色を教えてください」というお問い合わせがある。

7坪ハウスの造作家具は、シナ合板21mmにチークカラー

建築家に確認したところ、大阪塗料のユーロカラー・チークだそうだ。
7坪ハウスの造作家具は、シナ合板21mmにチークカラー塗装で統一している。床、壁、天井が白なので、赤みがかった茶色がとても映える。

***7坪ハウスならびに北欧雑貨の店 Fikaをご紹介いただいたメディアについては、コチラにまとめてあります。

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現在、7坪ハウスの家具はテーブルと椅子以外、置き型の家具はない。

洋服箪笥とシューズボックスは階段途中に造られたクロゼットだし、布団をしまう押入れは小上がりの床下収納だし、ふだん使いの食器棚は7坪ハウスの特徴である大きな棚の一角だし、タオルやハンカチなどは洗面室の造作棚のカゴの中だ。

急な造作家具への変更にも、すんなり対応してくれた建築家

7坪ハウスに引っ越す際、それまで使用していた棚などの家具は実家に預けたり、譲ってしまったり、結構断捨離をした。

狭い空間なので、最初からなるべく家具は増やさない方向で考えていたけれど、実はふだん使いの食器をしまう食器棚だけは家が完成したら購入する予定だった。

ところが、設計期間の紙の上でのやりとりから、工事が始まって建築が進むにつれ、否応なく7坪という狭さを実感していく。

ここに食器棚を置いたら、使えるスペースはもっと狭くなる。。。

そんなモヤモヤが解消されないまま、7坪ハウスはどんどん完成に近づき家らしくなっていく。
どうにもこうにもモヤモヤに耐えきれなくなったころ、ようやく建築家に相談。

「やっぱり、食器棚は置きたくないんですけど。。。大きな棚の一部に背板をつけて目隠しして、食器棚にしてください!」

ギリギリでの相談は、もはや相談ではなく、懇願、いや命令(苦笑)。それでも、嫌な顔ひとつせず、施主の意向を具現化してくれる建築家さん。

もともとの設計は、すべて真っ白なスチールの棚。
急遽、その一部に板を張ってふだん使いの食器をしまうスペースに変更

ふだん使いの食器がごちゃごちゃしていても、外やお店から見えないように、真っ白の棚に他の造作家具と同じチークカラーの背板をつけ、間に天板まで増やしてくれ、素敵な食器棚に仕上げてくれた。

素人は「背板をつけるだけでしょう」と、簡単に考えてしまいがちだが、すべてが終了した後に建築家がポロリ。
「デザイン性として色味は白がいいのか茶色がいいのか、天板の高さはどうすべきか、すでにでき上がっている設計の中に組み込むのは、なかなか大変でした。。。」

こんなわがままなやりとりは、一度や二度ではない。その辺りのやりとりも別な機会にしたいと思っているが、建築家さんには感謝しかない。

よりシンプルにアップデートし続ける7坪ハウス

食器棚を置きたくなかったと言いながらも、2階のダイニングスペースには、キャビネットを置いてみたり、壁一面を本棚にしてみたり、試行錯誤を繰り返した時期もあった。

初期の頃の7坪ハウスは、冷蔵庫も今より大きく、そのうえヴィンテージのキャビネットを置いたりと、結構なボリュームだ。

「壁一面の本棚」に憧れて、DIYで本棚を作ったこともある。適当に作ったのでちょっと歪んでいるのはご愛嬌(^^;)。
途中、半分にリサイズしてみたりと、はじめてのDIYは意外に楽しかった。

その本棚も現在は解体され、天板のみを棚として残している。

結局、季節によって飾る雑貨を変えるでもなく、並べてある本を読み返すでもなく、あるだけ・見ているだけで日々の暮らしを豊かにするわけでもなく、逆にごちゃごちゃしている風景にストレスを感じるようになってしまった。
「キャビネット」や「壁一面の本棚」は、私の暮らしには必要のないものだったのだ。

現在は置き型の家具は椅子とテーブルのみになり、どんどんシンプルになっていく7坪ハウスのダイニングスペース。

とはいえ、食器類はなかなか断捨離できない。それはそれでいいと思っている。好きなものを処分してまでシンプルにするつもりはない。
好きなものを飾る場所は、7坪ハウスのシンボルでもある大きな棚だけで十分だし、この棚は飾るものをなんでも素敵に見せてくれる不思議な力を持っている。

今後も床の面積をとる家具は増やすつもりはない。その分、天板を再利用して設置した棚のように、壁を使っての収納を増やしていくつもりだ。壁収納については、また別の機会に。

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