トイレは個室派、オープン派?① オープンにすることで小さな家でも広く使える間取りのすすめ

トイレは個室派、オープン派?① オープンにすることで小さな家でも広く使える間取りのすすめ
2019年7月30日

***なぜ、小さな7坪ハウスを建てようと思ったのか。その理由はコチラの記事をご覧ください。

トイレはできれば独立した個室にしたいと思っている人は多いのではないだろうか。賃貸はともかく、せっかく家を建てるなら、バス・トイレセパレートは必須? でも、狭小住宅ならぜひオープンタイプも選択肢に入れてほしい。

賃貸暮らしのバス・トイレ歴史

一人暮らしを始めたときから、引っ越すたびに条件のひとつにしていたバス・トイレ別。だけど、家賃と広さの兼ね合いから、いつもプライオリティは低かった。

  • 1件目のアパート:バス・トイレ一緒の狭いユニットバス
  • 2件目のアパート:バス・トイレ一緒の広いユニットバス(ちょっとホテルっぽい感じ)
  • 3件目のマンション:洗面室+トイレの中にバスのドアがある半セパレート。
  • 4件目のマンション:初めてのバス・トイレ別。トイレは狭く、バスはなぜかユニットバスのように浴槽の外で体が洗えない。。。
  • 5件目のアパート:バス・トイレ一緒の狭いユニットバス(家づくりチェックのために近所の狭いアパートへ引っ越し)
最初の一人暮らしのアパートの間取り。典型的なユニットバス

狭小住宅ゆえに、そうそうにあきらめたバス・トイレ別の間取り

家の設計が始まっても、当然、「バス・トイレは別で」と建築家に伝えた。

トイレには飾り棚をつけて雑貨をディスプレイしようとか、洗面台の前に椅子を置いてゆっくりボディケアをしようとか、あれこれイメージを描いていたけど、最初のミーティングのときにあがってきた図面と模型を見て愕然。
トイレにも洗面室にもそんなスペースあるわけない。

お風呂も洗面室もトイレも、全部が狭すぎる。。。
ここにきて現実に直面する。

トイレは便座に座ったら、膝がドアギリギリの空間。
洗面室は洗濯機を置いたら、一人立つのがやっとの空間。
私「このスペースはどれくらいですか?」
建築家「(建築事務所のほんの一角を使って)これくらいですね」
私「ううう、狭い。。。」

どれくらいの空間なのか、最初は本当にイメージできないのだ。
「空間認知力の低さ、私だけ?」と建築家さんに尋ねると、「みなさん、そうですよ」と慰められた。
その後、家が完成するまで何度となく、このQuestion &Answerが繰り返されることになる。

「開放感があって明るい家」

それが私のプライオリティ最上位。
居室のみならず、バス・トイレもなるべく圧迫感をなくしたかった。
賃貸同様、バス・トイレ完全セパレートはそうそうにあきらめた。

狭小住宅におすすめのトイレオープンスタイル

そうして選択したのが、洗面室とトイレ、その奥にお風呂という、半セパレートのトイレオープンスタイル。

3件目の賃貸マンションで体験済みだったが、これは悪くはなかった。友人や家族が泊まりにきたときは、誰かがお風呂に入っていたら、トイレに入りにくいということはあったけど、まあ不自由なのはその程度だ。

結果、これを選んで正解だったと思っている。もちろん広くはないけど、トイレも洗面室も、思った以上に開放感のある空間になった。便座に座ったら目の前がすぐドアというよりよっぽどいい。

前回の経験から、ちょっと工夫をしたのは、トイレと脱衣スペースの間にカーテンをつけたこと。これなら、誰かがお風呂に入っていてもトイレに入りやすい。
お客さんが来たときは、カーテンをしめておけば、乱雑になりがちな脱衣スペースの棚を隠すこともできる。

奥がお風呂のドア。脱衣スペースとトイレ&洗面スペースは、
マリメッコのファブリックカーテンで仕切れる。

日常生活にまったく不便はない。
そもそも1人と1匹暮らし。7坪ハウス唯一の室内ドアである、洗面室入り口は基本的に開けっ放しだ。
現在はねこのトイレも人間のトイレの横に並べているので、閉めてはいけない状況にはなっているけど、ねこがくる前から閉める習慣はない。

ねこのトイレは人間のトイレの隣。掃除するのにとても便利。

ファミリー暮らしだと少々不便かもしれないが、いくつか拝見したオープンハウスにも、半セパレートタイプが数件あった。狭小住宅の場合、ファミリーでもこのタイプを選ぶケースが少なくないのかもしれない。

十分な広さのお風呂とトイレをセパレートで作れる広さがあるならいいけど、7坪ハウスのように小さな家なら、入り口1つでバス・トイレ半セパレートタイプもおすすめだ。

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